悠々人生・邯鄲の夢エッセイ










 房総半島の秋( 写 真 )は、こちらから。


 京都の紅葉を見に行くはずが、ツアーが成立しなくて、中止になってしまった。羽田から伊丹空港に飛んで11ヶ所の紅葉を見に行くという効率的なツアーだったが、途中で急に値下げするという案内が来て、それでもお客が集まらなかったようだ。秋も深まったから、どこかへ紅葉を撮りに行きたいと思っていたので、これは当てが外れてしまった。今から京都近辺でホテルを予約するのは難しい。そこで、何か適当なツアーはないかと探したが、関西方面特に京都と奈良は、ほとんど行ったことがある所ばかりだ。では、関東方面はどうだろうと思って探したら、日帰りツアーしかない。それでも行かないよりはましだと思って申し込んだ。

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 当日、朝9時に新宿西口に集合して出発した。東京湾アクアラインを経由して行ったから、途中で海ほたるに立ち寄った。すると、川崎方面に風の塔(東京湾アクアライン換気塔)があり、更にはるか遠くには富士山が見え、それが意外と大きかったので感激した。上を見上げれば、全日空機や日航機が羽田空港に向かって降りていく。そこからバスは更に走り、金谷港近くのレストラン波留菜亭に着いたのが、午前11時である。新宿から木更津までわずか2時間とは思わなかった。お昼には少し早いが、そこで小一時間、海の幸をいただいた。これが結構、豪華で新鮮で、しかも美味しかった。目の前に並んだのは、アワビの踊り食い、伊勢エビの姿寿司、刺身、イクラ、ウニ、カニ肉、お魚の小鍋、椎茸ご飯などである。

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 それからバスが向かったのは、濃溝の滝(のうみぞのたき)で、小櫃川の最上流に位置する。ついこの間まで、誰も知らない所だったが、インターネットで写真が紹介されるや、まるでジブリの森のようだと一躍有名になった。奥深い森の中の岩壁に開けられた穴(亀岩の洞窟)に小さな滝が流れ、その穴を通して向こう側が見えて、そこを通る光で千変万化の風景が現出する。春分と秋分の日前後には、斜めに光が射し込んで川面に反射するから、横向きのハート形が現れる。元々は、350年前の江戸時代に、田に水を引くために穿たれた穴にすぎないが、まさか将来こんなことになるとは、工事をした昔の人々は、思い付きもしなかっただろう。

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 次に向かったのは、亀山湖で、湖面を進むボートに乗った。これは2つの川の合流点に作った人工のダム湖で、主に水道用水と季節になると農業用水に使われているそうだ。確かに、深い渓谷に水が溜められており、入り組んだ湖面をボートが進む。真っ赤に色付いた紅葉が晴れ上がった青い空の色に映えて、実に美しい。ただ、まだ季節が若干早くて、紅葉は全面的には広がってはいない。それでも、房総半島の秋を十分に楽しめた。ボートから亀山湖の紅葉をよく見ると、個々の葉がとっても小さい。こういうのは、あまり見たことがない。そうした湖面の上に、赤い鉄橋が見え、車が走っている。これだけ入り組んだ湖なので、鉄橋が21もあるそうだ。

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亀山湖を出て更にバスは走り、養老渓谷の粟又の滝(あわまたのたき)に向かった。駐車場に停めたバスから、滝を見に行くのには川面まで下らなければならない。そのコースが2つあり、一方は下りに掛かる時間は短いが、傾斜がきついコース、他方は、時間は少しかかるが、さほど傾斜はきつくないコースだと聞いて、まず下りるならきつい方がよいと、前者をとった。ところが、コースのほとんどが相当の傾斜がある坂で、しかも雨上がりときているから、普通の靴ではスリップしやすい。滑らないよう小刻みに走るように降り、最後に急な階段を転げるように下って、ようやく河原に降り立った。そこから、川の中にある通称ピョンピョン橋を通って対岸に着き、その正面にある粟又の滝と対面する。カシャカシャと写真を撮っていたら、女性2人組に滝をバックにシャッターを押してほしいと頼まれ、気安く引き受けた。すると、それを見ていた人達からも頼まれ、結局、3組のカメラマンとなってしまった。自分のカメラでも写真を十分に撮ったので、さあ引き上げようかと思い、傾斜の緩いコースの方に向かった。ところが、道というか、階段がとても狭いのである。行き交うことはできない。そこをようやく上がると、ひと休みできる四阿がある。なるほど、元々はこれが本コースだったろだろう。そこから川に向けて反対方向に下るルートがあり、そうすると川の上流から、滝を見られるようだが、面倒になって、行かなかった。紅葉がもう少しあれば、その気になったのだが、季節がいささか早すぎたようだ。

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 ということで、一日中、房総半島の各地を行ったり来たりして、色んなものを見たせいか、夕方、新宿西口に着いたときには、しばらくは、紅葉や滝はもう結構という気がした。本日、何が一番良かったかといえば、やはり金谷港での海鮮料理である。これは、人に勧めてもいいかなと思っている。





(平成28年11月22日著)
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