悠々人生エッセイ



01.jpg




        目 次
    
       
     昔と比べて悪くなる
     入場者で大混雑して
     何でも予約が必要に
     ライドの技術が向上
     パレードの席の指定
     レストランの予約が
     ミッキーマンネリ化
     当日は時間に追われ
     もう夢の国ではない


 東京ディズニーランド( 写 真 )は、こちらから。



1.昔と比べて悪くなる

 ディズニーランドに行ってきた。振り返ってみると、私は、昔々、アメリカのディズニーランド(ロサンゼルス)には3回、40年前に東京ディズニーランドが出来てからはそこへ子供を連れて2〜3回、行ったことがある。その他、ランド隣のディズニーシーには、3回行ったことがある。そのうちシーの最後は2003年のことだ。私は、どちらかと言うと、ディズニーシーが性に合っているから、ランドは本当に久しぶりである。多分、四半世紀ぶりと言っても過言では無い。

 昔のディズニーランドといえば、スペースマウンテンで暗闇の中をジェットコースターで走り回り、アトラクションで延々と待ち、やっと入ったらわずか数分で乗り物に乗り終わってしまう。ようやく確保したチケットで大劇場のショーを見物した後は、やたら高くて美味しくない食事をとるというものだった。

 列に並ぶのも、コストパフォーマンスの悪いレストランも嫌いな私には、苦痛でしかない。それでも、喜ぶ子供たちの顔を見ていると、連れてきて良かったと思った・・・ということなのだが、今回はもう四半世紀以上も経っているし、様子も相当変わっているだろうから、最新の状況を見てこようと出掛けたのである。

 行ってみて驚いた。四半世紀ぶりだと、まるで浦嶋太郎のようだ。スマホで予約しないと何にもできない予約主義だから時間に終われて、「夢の国」なのに楽しめない。しかも、何でもお金が必要な拝金主義になっている。昔の入場料は、確か一人3,900円程度だったが、今は平日で9,500円だったし、土日や年末年始には10,900円の変動制だそうだ。加えて、後述3のDPAで1件2,500円を払ってそれを1日4件繰り返すと、それだけで10,000円である。だから、若い人が気軽にくる場所ではなくなった。

 それに、キャストというのか、現場にいる従業員が、昔と比べてよそよそしい。昔なら子供連れだと色々と声を掛けてくれたし、頼まなくとも写真を撮ってくれたのに、今はそんなことはない。ゴミ箱も、昔は綺麗だったのに、今はゴミで溢れている。掃除している人も、昔はいっぱいいたのに、今は一日いてたった1人しか見かけなかった。


2.入場者で大混雑して

 今のディズニーランドは、入場者でごった返している。もう、開場の時から、あの広大なゲート前広場がぎっしりと人の波で埋まっている。平日の午前9時の開場時刻前に着いたというのに、もう、人、人、人という有様だ。こんなに人気があるのかと驚くばかりだ。入るだけで30分もかかった。チケットには入場日の制限があるというのにこれだから、いかに入場者を詰め込んでいるかがわかる。

 昔も、確かに混んではいたが、それにしてもこれほど混んではいなかった。道や建物内には余裕があったが、今は道もアトラクションも土産物屋も、どこもかしこもぎっしりと人の洪水で埋まっている。日本は人口が減少しているというのに、これはどうしたことだ。よく周りを見ると、訪日外国人ばかりだ。ミッキーの被り物を被った日本人の若者がパラパラといるが、これほどの入場者の要因はインバウンドというわけだ。

 入園してみると、まずはワールド・バザールに入る。たまたまクリスマス・シーズンだったため、大きなクリスマス・ツリーが綺麗だった。思わずそれを眺めていると、どこからかバンドが現れて、クリスマス・ソングを奏ではじめた。楽しそうに演奏している。これこそ、ディズニーランドという感じである。


3.何でも予約が必要に

 チケットの訪問日はもちろん、アトラクション、レストラン、パレードの前席など、ありとあらゆるものに予約が必要だ。しかも、入場の15分前にはメールで「15分前です」などと連絡してくる。これは親切であり、昔と比べて進歩した。

 以前のディズニーランドには、ファスト・パスという無料のシステムがあった。今は、多分その進化系だと思うのだが、DPA(ディズニー・プレミアアクセス)といって、有料だが、優先案内してくれるパスができている。取得回数に関する制限はない。ただし、次に購入できるまでの時間制限がある。それは、1枚目の購入から60分後、あるいは1枚目に購入したDPAの利用開始時刻のいずれかの早い方だ。例えば、午前10時に「美女と野獣」のDPA(利用開始時刻11:30)を購入した場合、次にDPAを購入できるのは、午前11:00(購入から60分後)となる。また、アトラクションのDPAは、2つ以上を同時に保有することはできない。もっとも、パレードやショーのDPAは、アトラクションと同時に保有できる。

 このほか、エントリー受付(ショーの抽選)というのがある、これはアトラクションではなく、主にショー鑑賞やキャラクターグリーティングを対象としたシステムである。各施設において、結果に関わらず、1日1回に限られる。つまり、一度エントリーすると、その施設には1日中再エントリーできないというものだ。

 こういうDPAやエントリー受付には、ディズニー公式のアプリがあるから、それを活用すれば簡単である。ただし、ディズニーランドの園内でしか出来ない仕組みになっているので、入場者の皆さんは、入場直後にスマホで一斉にポチポチとやっているから、もう笑い話だ。

 聞いた話だと、こういう個々の予約の手間を省くには、ディズニー公式ホテルに泊まればよいそうだ。泊まり客には、バケーションパッケージというものがあって、これで「時間をお金で買い、ディズニーランドを最大限に遊び尽くす」ことが可能だそうだ(注)。ただ、1人当たり6万円以上必要だという。


4.ライドの技術が向上

 ウェスタン・リバー鉄道などは、昔のままである。ただ、最後の恐竜ゾーンは、今時の子供の趣味に合わせてある。鉄道に乗っていると、下の川を航行する大型蒸気船マークトゥエイン号があるし、手前をカヌーで漕いでる集団もいて、ああ、記憶と同じだとついつい笑えてくる。

 プーさんのハニーハントは、よく子供が愛用する乗り物で、ハニーポッドなるライドに乗っていくスタイルだが、昔のものだと、直線的なレールに乗って真っ直ぐ進んでいく単純なものだった。ところが今は違う。そもそも直線的なラインで走るものではない。それが、曲線的に走るのである。前進どころか、後退もできるし、止まることも回ることも自由自在だ。

 これは、一体どういう技術なのだろうか? レール上を走るだけでなく、回転する円盤も使われているようだ。しかも、右に回ったり、左に回ったりして、それらが組み合わさっている。ただ問題は、動く時や回る時にあまりに急過ぎて、場合によっては首を痛めそうな点である。ここに、エレベーター制御の技術でも取り入れて、もう少しスムーズに動いたり止まったりはできないものかと思う。

 乗り物としては、そのほか美女と野獣に乗ったが、人形が精巧に作られていて、その完成度の高さに驚いた。


5.パレードの席の指定

 もうしばらくすると、パレードの時間だという時に、道の脇にレジャーシートを敷いて座り込む人達がいる。それは、「ああ場所取りだな」と直ぐに分かるのだが、見通しの良い場所にずらりと座っている人達がいる。これは何だろうと思ったら、有料の指定券を買った人達だ。寒い中こんな地べたに座るのでも有料にするとは、阿漕な商売としか言いようがない。

 昼間のパレードが始まった。乗り物にキャラクターが乗っているのは、昔通りだが、その前に、飛んだり跳ねたりする人たちがいて、その衣装がなかなか良い。中には、漫画からそのまま飛び出してきたような「被り物」の顔をしている人がいた。トイストーリーなど、映画そのものだ。今は冬だから良いものの、これが気温30度を超える真夏だと、大変だろうなと同情する。でも、見ている分には、面白かった。


6.レストランの予約が

 昼食と夕食のレストランを予約する必要がある。ところが、1ヶ月前に予約しようとしたのだが、どこもかしこも一杯だ。これは困った。空いているのは、和食の北斎、それも10時40分からだけだ。昼食には早過ぎるが、仕方がない。

 それに、夕食は、ショー付きのレストランがいくつかあるので、そのうちの一つのポリネシアンテラス・レストランにしよう。こちらは、16時30分という時間だ。やや早いが仕方がない。それを予約した。

 時間になり、行ってみると、指定された席ははるか後ろで、舞台が見えなくもないという場所だ。予約したのは1ヶ月前だったので、SS席がなかったためだ

 ショーが始まった。最初は普通のポリネシアンダンスだったが、ダンサーにミッキーやミニーが出てきてディズニーらしくなった。食事は、ワンプレートで、味はまあまあだったが、値段の割にはお粗末感が拭えない。やがて、ダンサー、ミッキー、ミニーなどが観客席を回り始めて、お客と写真を撮っている。これは、結構なことだ。子供さんたちは、大喜びだ。


7.ミッキーのマンネリ化

 ところで、ミッキーミニーって、どんなキャラクターなんだろう。百年に生まれたウォルト・ディズニーの分身だということは分かるが、それ以上は何も知らない。この変化の激しい時代に、変わらないというのは良いことではあるが、それにしても、私も含めてミッキーのキャラクターがさっぱり分からない。こんなマンネリ化で、これからも行けるのだろうか。

 西のライバルのUSJが、マリオ、ハリーポッター、進撃の巨人などの新しいキャラクターを次々に取り入れて観客を飽きさせないようにしている。それに対して、ディズニーは、美女と野獣、トイストーリーなどがあるが、役不足は否めない。基本的には、ミッキーマウスなど百年前のキャラクターに頼りきっている。こんなことで、良いのかと思う。


8.当日は時間に追われ

 こんな調子で「夢の国」の探訪が始まったのだが、いやはや、時間に追われて慌ただしいことになった。朝9時前に着いたのに、ディズニーランドに入れたのが9時30分。そこから昔懐かしいジャングル・クルーズに行くと、25分待ちで乗れたから、これは良かった。次にウェスタン・リバー鉄道のネットを見ると15分待ちというので、これは楽勝だと思って現場に行ったら、何と30分待ちだった。でも、次の予定のレストラン北斎でのお昼は、10時40分からである。間に合うかどうかヒヤヒヤしながら乗り物から降りたら、もうあと5分しかない。走って行き、やっと間に合った。

 そういう調子で、のんびりすることができず、いつも時間に追われながら過ごすことになった。四半世紀前には、こんなことはなかったのにと憤りの感情が生まれる。しかし、こんなことを繰り返していたら、東京ディズニーランドは、そのうち、少なくとも日本人からは見放されるかもしれない。

 とまあ、厳しいことも書いたが、帰りがけ、もう暗くなった中で輝くシンデレラ城に感動し、それにクリスマス・ツリーが美しかった。この辺りは、相変わらず手抜きなく、ちゃんとしている。


9.もう夢の国ではない

 日経新聞が「もはや『夢の国』ではないのか」と題して、次の記事を掲載していた。

 「冬の東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)を家族で訪れた都内の公務員女性(40)。午前6時半から並び、9時開場と同時に目当てのアトラクションに向かって走った。園内の高級ホテルに宿泊し、開場15分前に入園した人々を追いかけるためだ。「時間をお金で買うか、体を張るか」。疲れ果てた息子(4)を見て『もう数年は行かなくてもいいかな』と考えた。

 ディズニーからα(アルファ)世代の足が遠のいている。4〜11歳の来場者数が2024年度に360万人と10年間で31%減り、全体に占める割合も16.6%から13.1%に下がった。

 ディズニーは過去10年で入場料を6度、実質的に引き上げた。家族4人分の1日入場料を日本人の1日当たりの平均給与で割って「ディズニー入場料指数」を算出した。25年3月期は1.85日と、10年で24%増えた。優先乗車券や土産品の代金など含めると、1日の園内の支出額は5万〜6万円にのぼる。」
(2026年1月4日付)

 これは、上記で私が縷々述べたように、ディズニーランドがいかにも拝金主義になったと感じたことの例証となっている。子供に夢を与えるはずが、全くそうではなくなったのは、残念至極である




(注)バケーションパッケージとは(出典:Google Gemini)

 「お金で時間を買い、パークを最大限に遊び尽くすための最強プラン」です。含まれる主な内容は以下の通りです。

 バケーションパッケージに含まれるもの

 プランの種類によって異なりますが、一般的に以下のセットが含まれます。

(1) ホテル宿泊: ディズニーホテル(ミラコスタ、ランドホテル、ファンタジースプリングスホテル等)への宿泊。
(2) パークチケット: 滞在期間中、毎日どちらかのパークに入園できるチケット。
(3) アトラクション利用券: 待ち時間を短縮して優先的に搭乗できる権利(「DPA」よりも強力な、時間指定なしの券が含まれることもあります)。
(4) ショー鑑賞券: 人気のショーやパレードを、事前に確保された専用の鑑賞席から見ることができます。
(5) オリジナルグッズ・特典:
 ・ 限定のオリジナルグッズ(非売品)引換券。
 ・フリードリンク券: 滞在期間中、対象のソフトドリンクが何度でも無料になる魔法のチケット(専用ホルダー付き)。
 ・オリジナルスーベニアポップコーンケース(引換券)。
 ・キャラクターグリーティング(プランによる): 特別な衣装を着たキャラクターと確実に会えるプランもあります。


 大きなメリット

(1)人気施設を確実に楽しめる: 新エリア(ファンタジースプリングスなど)への入場や、人気アトラクションの予約が事前に確約されます。

(2)スケジュールが立てやすい: ショーの席やアトラクションの時間が決まっているため、当日に長時間並ぶ必要がありません。

(3)「ファンタジースプリングス」への確実な入場: 最近では、新エリアにいつでも入れる特別なチケットが含まれるプランが非常に人気です。

 注意点

(1)価格が高い: 宿泊費に加え、これら全ての特典が上乗せされるため、1名あたり数万円?十数万円と非常に高価です。

(2)予約が早い:人気の日程は数ヶ月前の予約開始直後に埋まってしまいます。通常、入園日の約4〜5ヶ月前から予約が開始されます。公式サイト(オンライン予約・購入サイト)でのみ販売されています。

 「記念日なので贅沢したい」「遠方から行くので絶対に失敗したくない」という方には、非常に満足度の高いプランです。






(令和7年12月15日著)
(お願い 著作権法の観点から無断での転載や引用はご遠慮ください。)





悠々人生エッセイ





悠々人生エッセイ

(c) Yama san 2025, All rights reserved