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又甥くんは、2歳半になる。2歳になってもなかなか喋らなかったので、「この子、ちゃんと話せるのか」と心配になった時期もあった。
しかし、それは全くの杞憂だった。この数ヶ月で、相変わらず舌足らずではあるものの、ペラペラと話せるようになってきたからである。そのいくつかを記録しておこう。 1.(朝、保育園にいきたくないとタダをこねて言った言葉) 保育園、先生、寝んね 2.(家から空を見上げて) あっ、ブーブ (豆粒のような飛行機を見つける。眼が良い。) 3.(ママが外へ連れ出そうとして、行きたくない時、祖母の体にしがみついて) ばぁば、いっちょ、いっちょ 4.(不忍池の方を見て、ママが「ボートは」?と聞くと) ボート、なーい (動物園の方を見下ろして、ママが「キリンさんは」?と聞くと) キリンさん、ぜんぜんなーい (「全然」という副詞を使うから驚いた) 5.(スーパーに行って、母と祖母が「牛乳あったかな?」と話していると) ジューにゅう、あったよ。(家で冷蔵庫を開けた時に、この子が下から見上げて、しかも覚えていたのには、ビックリした) 6.「ちっぱい ジューチュ、ちっぱい ジューチュ」と叫ぶので、ジューチュは、ジュースのことだと気がついたが、「ちっぱい」とは何だろうと思っていたら、これは「酸っぱい」のことではないかとひらめいた。 そう言えば、先日、愛媛のミカンジュースを1本あげたことを思い出した。つまり、「ちっぱい」→「酸っぱい」→「蜜柑」のことだろうと思い、蜜柑ジュースをあげたところ、嬉しそうに飲んだ。ただ、これは季節限定でもう売り切れだ。そこで、代わりに愛媛のポンジュースをあげたところ、喜んで飲んでいた。 7.(夜がふけても、寝たくないと) 寝んね、なーい。 (それでも、家の照明を落として暗くしてしまうと) 寝んね、イヤ、イヤ。 8.(お風呂の中で、洗面器をひっくり返してお湯に沈め、ボコボコと泡が立つのを見て) キャハハッ、キャハハッ 9.(両脇の下に手を差し入れて、ブランコのように前後上下に揺すると) ギャハハッ、ギャハハッ (こちらが疲れて3回で床に降ろすと、人差し指を立てて、もう1回お願いとジェスチャーをする) 10.(お風呂上がりに喉が渇いたらしく) じゅーにゅう、じゅーにゅう (ああ、牛乳のことかと思い、冷蔵庫を見ると、あまり残っていない。そこで「ちょっとだけね」と言うと) ちょっと、いい。ちょっと、いい。 (その喋り方、NHKの朝ドラでやっている小泉八雲と似ているので、「ヘブン先生」と呼ぶことにする) 11.(ケーキ屋さんに連れて行って、「どれがいい?」と聞いた。すると、両手を広げて) ぜんぶ、、、(おいおい、それは欲張りな、、、) (それで、苺のショートケーキを買って帰った。しばらくして「ケーキ食べるひとー?」と聞くと、片手を真っ直ぐに挙げて) はーい、、、はーい。 12.(買い物で、スーパーに連れて行った。すると、アンパンマンの一口パンと黒豆のパックをサッととって、買い物かごを入れた。こんなもの要らないので、先に進んでからまた戻り、元の所にそーっと返しておくと、振り返って目ざとく見つけて) ダメー、ダメ、ダメ。(仕方なく、カゴに戻さざるを得ず、結局、買わされた) 13.(最近は、YouTubeでのアンパンマンにハマっている。ただ、お母さんには「そんなに一杯見たらだめーっ」と言われている。そこで、ソファーに座ってテレビを見ている私のところに来て、下から見上げてニコッと笑い、小さな声でささやく) アンパンマン、アンパンマン (その顔は、もう、反則級に可愛い) (夜遅くにテレビの前に陣取って)アンパンマンいるーっ(つまり見たいと叫ぶので、ママが「もう、アンパンマンは寝たよ」と言うと) アンパンマン、寝んねちなーい (と答えるので、大笑いしてしまった。まさに迷言だ。) 14.(ママのことをばぁばと呼んでしまった。そこですかさずママが突っ込む。「あれぇ、、、いま、ママとばぁばを間違えたでしょ」)(アッ、しまったとばかりに下を向き) ママ、ばぁば、ばぁば、ママ(と、小さな声でつぶやく。こんな小さいのに、「間違えた」、「まずい」という感情があるようなので、びっくりした) (それから、1ヶ月が経ち、少し進歩した。ママに向かって大きな声で「ばぁば」と叫んだその直後に) あっ、ブッブー(と言い、直ぐに「ママーっ」と言い直した。) (更に10日ほど経ち、今度は横着になった。つまり、ママに向かっても、ばぁばに向かっても、いずれも) ママばぁば (と呼ぶようになった。) それから、しばらくして、これではいけないと思ったのか、やっと区別して、ママは「ママーっ」、ばぁばは「バーバーっ」と、大きな声で言うようになった。良かった。良かった。 15.(テーブルの上に、アンパンマンの人形とチーズちゃんの人形を並べておいて、自分が半ば食べた食事や牛乳カップをその前に置いて) はい、どうじょ(と言いながら、口をモグモグと動かす。そして、もう休む時間になると、その二つの人形を一緒に持っていき、背中をトントンと優しく叩く) 16.保育園からお母さんに電話があり、「屋上で転けた。歩けない。迎えに来てほしい」とのこと。びっくりしてお母さんが迎えに行ってみたら、確かに右足が使えないので歩けない。ただ、右足の肌の色は綺麗だし、腫れもなく、表面上は全く異常がない。でも受診させておいた方が良いと思い、母が近くの整形外科に連れて行った。すると、暴れるのでレントゲン写真は撮れなかったものの、そこの先生はエコーで見て「まあ、大丈夫です」ということになった。 それから自宅に戻ったが、相変わらず歩けない。やはりこれはおかしいと考えた。そこで、別の整形外科に行って診察してもらったら、「骨が折れてます。脛骨骨折で、不全骨折つまりヒビが入った状態です。大人なら3ヶ月の重症ですが、子供だと1ヶ月で治るでしょう」と言われた。ギブスを巻く時に嫌がったが、そのまま巻かれた。いまではその片方ギブスの格好で、ハイハイで動いている。ただ、口は相変わらず達者だし、よく食べる。
ギブスを巻いてから3週間が経った。その整形外科にまた連れて行き、ギブスを外してレントゲン写真を撮ると、骨折したその日の写真では、折れた割れ目がくっきりと写っていたが、この日の写真では、その割れ目が白くぼやけている。治りつつある証拠だ。医者は、「あと1週間もあれば、ギブスを外しても良いだろう」と語る。
(令和7年2月16日著。3月27日追加) (お願い 著作権法の観点から無断での転載や引用はご遠慮ください。) |

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