秋のこの季節の土日になると、丹沢もみじ号という地下鉄から小田急に乗り入れて走る臨時の特急電車が出る。綾瀬を午前7時10分に発車し、北千住、西日暮里、大手町と飛ばしていく。つまり、珍しく地下鉄の中では特急扱いの電車である。代々木上原から小田急線の駅となって、最終目的地は秦野であるが、その途中の伊勢原駅から大山阿夫利神社に向かうようだ。「紅葉のきれいな時に快晴が重なったら行こうよ」と、家内と心積もりをしていたところ、早速この週末にその条件が適い、電車の人となった。

 乗っている人は、そのほとんどが山行の格好をしたベテランばかりで、男女を問わないが、いずれも60代がらみの年齢である。そんな中で、その辺りの東京の街中を散歩するスタイルの我々が席の一隅を占めていたので、やや場違いな感じがしたのではないかと思う。しかし、われわれは山の紅葉を見る程度だからということで自ら納得し、8時49分に伊勢原駅に到着した。それからバスとケーブル・カーを乗り継いで大山阿夫利神社下社まで行き、その辺を散歩し、遠く海がキラキラと光る下界と今が盛りの紅葉を眺め、ついでに湯豆腐を食べたり、山菜そばを食べたりしたのである。

              (平成18年11月25日記)




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