私が毎週テニスをするために通っている神宮テニス・クラブの良いところは、クラブ・ハウスにたどり着くまでに、この銀杏並木を通ることである。毎年4月になると、新緑が芽吹き始め、5月にはそれが青々と茂って、緑のトンネルができる。この季節には人通りがほとんどなく、真夏でもひんやりとしていて、そこを歩いて通ると実に清々しい気分になる。銀杏の葉は秋も半ばを過ぎれば次第に黄葉するようになり、ある日突然という感じで一面が真っ黄色に変ずる。それが落葉すると、トンネルは一面の黄金世界となるのである。それが銀杏祭りと称して宣伝されるので、これを見物するために大勢の人出があり、屋台も現れてごった返す。一年で最も賑わう季節である。そして、ついに木にはひとつの葉も残らなくなった頃に、この近辺はまた静寂を取り戻し、12月から3月までは、幹だけが寂しく残っている。それが桜の季節の頃から徐々に緑が出てきて、新たな一年が再び始まる。そして私も、また今年も頑張ろうという気になるのである。

(2005年記)

4月から翌年3月までの毎月の神宮の銀杏の様子は、こちら





(出典) 背景・いちょうライン・いちょうアニメ(Coco 様), 枯葉ライン(季節の小路 様), りす(季節の窓 様), Java(toraneko 様),  (C) Yama san 2005. All rights reserved