悠々人生エッセイ



涅槃仏の寺、ワット・リム・ポー




 タイ・ハートヤイへの旅( 写 真 )は、こちらから。


 東南アジアに滞在中、現地在住の友人一家がタイのハートヤイ(別名ハジャイ:Hat Yai)に行くという。「あそこは、タイの最深南部の中心だから、イスラム過激派のテロが危なくないのか。」と聞くと、一笑に付された。それどころか、食事が美味しいという。飛行機で行くから一緒に来ないかと誘われた。そういえば、ハートヤイには世界でも一、二を競う露天の涅槃仏があると聞く。一人ならあまり行きたくもない土地なので、今回の機会を逃すと、今後まず行かないだろうと思って、それではと、同行することにした。

空港には、現国王の肖像画があった


空港の売店


 エア・アジアを使った1時間の空の旅で、日程は2泊3日だ。もっとも、着くのが午後4時、帰るのが午後1時の飛行機なので、実質丸1日しか使えない。空港には、現国王の肖像画があった。ホテルは、今年の春にオープンしたばかりのW3というところにした。部屋が広くて内装や設備が新しいから、気持ちが良い。値段を聞くと、場所柄もあるだろうが、びっくりするほど安い。東京の5分の1だ。

レストラン「The Cottage」外観


レストラン「The Cottage」内部


 着いたその日は、皆で近くのレストラン「The Cottage」まで歩いて行った。西欧風の外観だが、出てくるものは中華料理そのものだ。ディープ・フライドの大きな魚にマンゴーや野菜などの千切りを載せてピーナッツとイカの薄切りを添えたプレートは、ピリッと辛い中にスルメイカのほのかな香りがして天下一品の味だ。それに豚の骨付き肉を濃口醤油で甘辛く煮たプレートも、これまた実に美味しい。その他、カイランという野菜の炒め物も、なかなかのものだった。

街中の電線


街中のこんがらがっている電線


 地図を見たら、そこからテスコという大規模スーパーまで、さほど遠くはないので、腹ごなしに歩いて行った。途中、トゥクトゥクというタイ特有の簡易タクシーに出会ったら乗ろうというつもりだったが、出会わなかったので、結局、15分ほど歩いてテスコに着いた。到着してみると、ものすごく大きなスーパーだ。向こう側が、遥か彼方にある・・・もう、驚いたのなんのって・・・日本がバブル経済がはじけて以来30年間、ほとんど成長しなかったのに比べて、東南アジアでは、地方でもこれほどの経済的実力をつけてきたのかと、改めて思い知らされた瞬間である。値段も、日本と大差なくて、現地の人にとっては高いと思うのだけど、見ていると地元の人が次々に買っていく。それなりに豊かなのだろう。ただ、駐車場に目をやると、半分以上がモーターバイク用のスペースだ。まだまだ、車を販売する余地があると思われる。ところで、市内を歩くと、山のような電線の束が目に付く。これでは、停電や盗電のことを考えるとどの線がどこに繋がっているのか何が何だかわからないではないかと思うのだが、それで良いのだろうか。

街中の様子


街中の様子


 そこから、トゥクトゥクに乗って帰った。これは、小型トラックの荷台に向かい合って座る簡単なベンチシートを置いたものである。振り落とされるのではないかと心配になるし、万が一、事故にでも遭ったらひとたまりもないので、私はあまり乗りたくないのだが、この際は同一行動だから仕方がない。しかし、乗ってみると、私のイメージとはかなり違っていた。昔のトゥクトゥクは、小型三輪車に簡単なベンチシートを取り付けてポンポンポンというバイクのような音を立てて走る情けない乗り物だったが、現代のトゥクトゥクは、普通のしっかりした小型トラックをベースにしているので、かなり乗り心地が違う。ここでも、近頃のタイの実力を見直した。

トゥクトゥクのベンチシート


トゥクトゥクの前部


 翌日、私は寺院に興味があるので、一行とは別行動とし、ホテル経由でガイドを頼んだ。自家用車でやってきて、そのまま案内してくれるとのこと。すると、60歳ぐらいのマレー系の男性がトヨタ車に乗って現れた。ところが、英語ができるという触れ込みだったのにもかかわらず、片言レベルである。とても寺院の由来などを聞くことができない。そもそも、マレー人だから中国文化など関心の対象外だ。これは困ったと思ったが、由来などは後から調べるとして、せめて行先やら待ってもらう時間を決めなければならない。私は多少はマレー語ができるので、私は拙いマレー語を、ガイドは聞きにくい英単語を並べて会話する羽目になった。そうやってこのガイドのおじさんから聞き出した気の利いた情報は、ここハートヤイの民族構成で、シャム族45%、中国人30%、マレー人20%だそうだ。それぐらいである。しかもよりによってこの人が車を運転中に、携帯電話がよくかかってくる。お喋り好きらしく、それに一つ一つ出て長電話するという困った癖がある。運転に集中してほしいから、これはとても困るのだが、止めろと言って気を悪くしてもらってもいけないので、何ともならない。

ハートヤイ市営公園


ハートヤイ市営公園


ハートヤイ市営公園


ハートヤイ市営公園


 最初に連れていってもらったのは、ハートヤイ市営公園(Hat Yai Municipal Park)である。これは、市内を見下ろす小高い丘の上にある。まず車を下りて上り道を少しあがると、目の前にタイ式仏像の大きな立像がある。日本だと、白い大きな観音様の像が高崎や茅野など全国各地に建っているが、あのような像に近い。像の下の建物は観音堂で、まるで三国志に出てくるような武人の立像があったり、あるいは昔の中国に出てくる仙人のような像があったりで、日本の感覚では理解不能であるが、なんとなく中国人のエネルギーがほとばしっているような感がある。そのほか、大きな龍の口のような門を抜けると、そこには布袋さんのような巨像があったり、はたまた関羽のごとき巨像もあったりする。ますます理解不能の度が増すではないか。睡蓮の品の良い紫が美しい。

ハートヤイ市営公園


ハートヤイ市営公園


ハートヤイ市営公園


ハートヤイ市営公園


ハートヤイ市営公園


ハートヤイ市営公園


ハートヤイ市営公園


 そこから更に上ると、なんと、金ピカの仏様が青空の下にすっくりと立つ。おお、これが巨大仏像(Phra Phutthamongkol Maharat)である。この青と金の対比が何とも綺麗で、思わず見とれてしまった。そこからちょっと下ると、ハートヤイ市内を一望できる展望台がある。左手が市内の繁華街で、高層ビルが何棟も建っているのが見える。なるほど、この都市ハートヤイが、「小バンコク」と言われるだけのことはあると思った。妙なのは、展望台にディズニーの白雪姫と七人の小人の像があって、仏像と市内の眺めとのミスマッチを起こしていることだ。まあ、面白ければ、何でもよいのかもしれない。だいたい、許諾を受けているのだろうか?それにしても、ここは寺院のように思えるが、「市営公園」とは、これ如何に?全くの謎だ。そういえば、全体的にどういう哲学なのかさっぱり分からないが、ここはタイ、いつでもどこでもにこっと笑い、両手を合掌して済ませる。だから、そんなどうでも良いことを考えること自体が、野暮なのかも。帰り際に、砲丸の木の花と実を見つけた。以前、花を見かけたことがあるが、実は初めてだ。ソフトボール大で、こんなに大きなものとは知らなかった。

ハートヤイ市営公園


ハートヤイ市営公園


ハートヤイ市営公園


ハートヤイ市営公園の菩提樹とその花と実


ハートヤイ市営公園の菩提樹の花


 次に、ガイドのおじさんが盛んに「フェー、フェア、フェー、フェア」と繰り返すので何かと思ったら、「フェリー(ferry)」に今から乗るから、「乗船代(fare)」を払えということだった。頼むから、よりによって紛らわしい単語をしかも聞き取りにくい発音で一緒に言ってほしくないものだ。ちなみに、そのフェリー乗り場の横に海軍の艦艇がたくさん碇泊していた。海軍基地らしい。

サミラビーチの猫と鼠の像


サミラビーチ


サミラビーチの人魚姫の像


 そうやってソンクラー県の中でもハートヤイの北方に向けて連れていかれたのが、タイ湾に臨むサミラビーチ(Samila Beach)(注)である。白砂青松の砂浜が広がり、そこに凧揚げの子供達が走り回っている平和な海岸だ。沖合いに緑の濃い島が大小二つある。聞き違いでなければ、大きい方をネコ島、小さな方をネズミ島と言うらしい。猫と鼠の像まであったから、間違いないだろう。海岸の一角に人だかりがしている。何だろうと思ってそちらの方に向かって歩いていくと、少女の像があった。長い髪に手をやっているが、よく見ると下半身が魚だ!まるでコペンハーゲンの人魚姫の像みたいであるが、そのつもりなのかもしれない。もっとも、こちらの方が本物より大きいから笑ってしまう。

 その辺りのソンクラー湖畔のレストランで、シーフードの食事をした。なかなか趣のある建物だが、肝心の湖水は泥色で、清潔感に欠ける。しかし、レストラン自体にはそれなりの調理設備があるようだから、衛生は大丈夫だろうと信ずるほかない。ところが、持ってきてもらった料理の味付けは辛さだけが先に立ち、残念ながらタイ料理らしい「ふくよかな」フレーバーが感じられない。お昼ご飯だから、清潔でさえあれば、こんなもので許すしかない。

雑貨屋の店頭にあったおもちゃの恐竜


 そこを出て、地元のマーケットに立ち寄った。まあ、色んなものが売られている。グッチ(GUCCI)のTシャツが大量にあり、なかなかデザインが良い。手に取ると中国製とある。これは偽物か、それとも本物か?食べ物も何でもあり、私の好きな「マンゴーと餅米」の組合せがあった。これがちゃんとしたレストランなら、食べたいところだ。次に、とある雑貨屋の店頭に立った。すると、そこにあったおもちゃの恐竜が、実に良く出来ていた。

涅槃仏のワット・リム・ポー


涅槃仏のワット・リム・ポー


涅槃仏のワット・リム・ポー


涅槃仏のワット・リム・ポー


 そこから近いところに、いよいよ涅槃仏のワット・リム・ポー(Wat Laem Pho)がある。寺域に入ると、直ぐ左手にあった・・・あった。目指す涅槃仏が。真っ青な空の下に、金ピカの仏様が横たわっている。お身体が極めて長い。お顔は、タイの仏像一般がどちらかと言うと無表情に近いのに対して、こちらは、やさしく微笑みを浮かべているように見える。そのお顔を眺めるために場所を移動すると、顔の感じが変わっていく。なるほど、よく出来ている。横たわった両足の裏まで行くと、そこにはたくさんの仏像らしき文様が数多く彫られていた。そのほか、このワット・リム・ポーには、その他数多くの仏像があったが、青空の下にある金色の涅槃仏から受けた強烈な印象ほど、記憶に残るものはなかった。この他、山奥の寺院(Phra Maha Chedi Tripob Trimongkol)にも行きたかったが、集合時間が迫っているので、また次回の楽しみとなった。

涅槃仏のワット・リム・ポー


涅槃仏のワット・リム・ポー


涅槃仏のワット・リム・ポー


 ところで、W3ホテルのロビーでガイドの車を待っているとき、ある華人女性が、受付に、壊れたシャンプーの瓶をプラスチック袋に入れて持ってきて、何事か訴えている。大声なので、聞こうとしなくとも耳に入る、それによると、「このシャンプーの瓶は、口がしっかり閉まっていなかったので、私が持った時に落ちて割れた。これは、ルームサービスがいい加減だったからで、私の責任ではない。」という。ちなみにこのシャンプーの瓶は、上を押すとシャンプーが出てくる金具の口があり、それが丸い陶器の瓶に載っていて、その金具を持った時に陶器の瓶が落ちて割れたらしい。すると受付女性は、「あなたには、400バーツ(1450円)を払ってもらいます。」とピシャリと言う。その華人女性は、「それは心外だ。少なくとも責任の半分は、ルームサービスにある。私は、半分しか払わない。」と反論する。しばしのやり取りの後、閉口した受付女性が、「それでは、マネージャーに聞いて来ます。」と言って、壁の向こうに消えた。

 ややあって、50歳ぐらいのおばさんを連れてきた。その人は、華人女性の話を聞いた後、「わかりました。では、ゼロにしましょう。支払う必要はありません。できれば、これに懲りずに、また来て下さい。」と、泣かせることを言う。華人女性は、その人と握手し、喜んで帰って行った。そのおばさんは、ホテルの制服を着ていなかったので、私と目が合ったときに、私が「あなたは、このホテルのオーナーか?」と聞いたら、やはりそうだった。「今のやり取りを聞いていたけど、なかなかのものだった。」と誉めると、「わざわざ壊れたシャンプーの瓶を持ってきてくれたのだから、正直なお客さんです。これで嫌な思いをせずにまた来て貰えたら有難いし、元が取れる。」というので、さすが商売上手の中国人だと感心してしまった。私が「この商売は、どうですか?」と聞くと、「まだ7ヶ月目だから何とも言えないが、今月に入ってからようやく手応えを感ずるようになった。」という。また私が「ホテル名の『W3』とはどういう意味か?」と尋ねると、「Wは私のミドルネーム、3は、ここが3番通りだから。」というので、笑ってしまった。

3Dミュージアム


3Dミュージアム


3Dミュージアムのマジック・ショー


 さて、皆が集合してから、「3Dミュージアム」(Magic EYE 3D Museum)なるものを見に行った。モナリザ、アインシュタインの顔、恐竜、パンダなど色々とあったが、3D自体を本当に楽しむなら専用のアプリを入れる必要があるし、入れたところでまるで子供だましのごとくである。それより、併設の「ブラック・マジック・ショー」が面白かった。マジシャンが女性を横たわせて細長い箱に入れ、身体の中心部に二枚の板で区切りを挿入して二つに分離する。それを回して見せると、確かに両足の部分が分離している。ところがまたそれらを連結してみせると、何事もなかったように、女性を立ち上がったではないか。観客が大きな拍手を送る。次の場面では、同じく女性を横たわせて、宙に高く浮かせる。上からも下からも紐や支えがないことを見せるために、金属の輪を女性の身体に通す。そして、高く上げた後、徐々に高さを下げていき、腰の高さで女性を自然に立ち上がらせた。これも、見事な技である。どういう仕掛けなのか、さっぱりわからない。そうかと思うと、女性とマジシャン本人がカーテンの中に入って、それをユラユラと揺らす。カーテンが落ちたと思ったらそこには誰もいなくて、本人が遥か遠くの観客席の後ろから出てきたので、これには唖然とした。

 幕間にピエロが出てきて、軽妙な輪投げをする。観客を指名して、それに向かって輪を投げ、投げ返される輪を頭で受ける。上手いものだ。観客の一人に舞台に上がってもらう。一人といっても、わずか3歳くらいの女の子だ。なかなか勇気がある。ピエロがその女の子の両手に細い棒を一本ずつ持たせる。あれ、女の子の様子がおかしい。目が据わってきた。舞台に上がったのはいいが、どうしてよいかわからなくなって「固まって」しまったらしい。ピエロからはその様子が見えないので、皿回しをやって、その皿を女の子の持つ棒に乗せる。ところが棒がだんだん傾いてきて、皿が転がり落ちる。ピエロが大袈裟な身振りでそれを拾って乗せるものだから、観客は爆笑の渦に見舞われた。その子のお母さんも、一喜一憂しながら、可笑しくて涙まで出てくる始末。最後は、女の子がようやく両手の棒を垂直に構えることが出来て、目出度く両手の皿回しが完成したので、やんやの喝采を浴びていた。

 夜は皆で、中国語のネオンサインが輝く中華街に行った、渋滞する狭い道の両脇に屋台が並び、老若男女、子連れ家族、カップル、色々な人種がのんびりとそぞろ歩いている平和な風景である。これこそ、ハートヤイの誇る繁華街だ。大手デパートがあった。その入り口にセキュリティ・チェックがあり、ガードマンがお客さんの荷物の中を覗いている。たった一人なので、真面目にやっているとは、とても思えない。形だけなのかもしれない。その中の大きな中華レストランに入り、丸テーブルを囲んでワイワイガヤガヤと食事をした。満腹になって出てくると、おやおや、「京ロール」の店があるではないか。甘いものは別腹とばかり、店がお勧めの抹茶アイスクリームに小豆その他何やかやと乗ったデザートを頼んだ。それが出来上がって、お金を支払おうとして財布を取り出した瞬間、注意が逸れてアイスクリームの容器が傾き、何とまあ、その「何やかや」が床に落ちてしまった。店員さんは慣れたもので、再度それらをアイスクリームに載せてくれて、しかも床を丁寧に拭いてくれた。これは感心で、お礼を言って出てきた。

 通りに出て歩くと、そこには夜店が歩道一杯に立ち並び、その中をイカを焼く香りや食べ物の匂いが渾然一体となり、そこへ呼び込みの声、群衆の雑踏のざわつきなど、まるで日本の神社の縁日のようである。こんなことを一年中やっているとは、華僑の皆さんのエネルギーには感心するばかりだ。私はスリに遭わないように、左ポケットにパスポート、財布、アイフォンをまとめて入れて、それを左手で押えながら歩いて行った。すると、通行人の中には、通りかかった小さなトゥクトゥクを停めて、値段交渉をやっている中国人家族がいた、話がまとまり、順番にトゥクトゥクに乗り込んでいく。それがまあ、あの小さな車体に、お爺さんお婆さん、お父さんお母さん、太った若者3人から若い娘2人まで、計9人も乗り込んで出発したのには驚嘆した。

 いやまあ、非常にユニークで面白い旅だった。それにしても、世界は広い。これだから、外国の旅は止められない。体力と気力が続くまで、世界各地を駆け巡りたい。






(注) サミラビーチに関する海外安全情報

 帰国してから、タイの日本大使館の海外安全情報の対象に、サミラビーチがあった。昨2018年12月27日付けのものである。あんなに平和に見えても、危なかったのか・・・。

   ソンクラー県サミラビーチにおける爆発事案

 報道によると、26日夜(現時時間)、タイ南部ソンクラー県の観光地サミラビーチにおいて、2度にわたり爆発事案が発生しました。現場では更に3個の爆弾が発見されたとの情報もあります。現時点では、負傷者は報告されておりませんが、犯行目的等、詳細は明らかになっておらず、警戒が必要です。

 つきましては、不測の事態に巻き込まれないよう最新の関連情報の入手に努め、また、不特定多数が集まる場所を訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意して下さい。






(令和元年12月28日著)
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