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私が、iPhone 13 ProMax256 に機種変更して、はや39ヵ月が経つらしい。つまり、3年3ヵ月だ。この間、何の問題もなく、サクサクと動いてくれていた。かつてのiPhone X の時代と比べて電池がはるかに長持ちするので、パワー・バンクはもう持ち歩く必要がない。また、以前のiPhone 11 ProMaxと比較すると、カメラがとても良くなった。どうかすると、一眼レフカメラを超える性能だ。今はiPhone 16 Proが出ているようだが、今はやりのAIの本格的な搭載を待ってから買い替えようと考えているので、もうしばらくは、このままで行きたいと思っている。
そう思っていたところ、そのiPhone 13 ProMax256 が突然、家のインターネット(WiFi)に接続しなくなった。画面右上にあるWiFi接続を示すいつもの三重の丸い表示が出なくなって、かわりに4Gと出る。だから、電話線には繋がっているようだ。どうかすると、5Gに繋がることもあるが、直ぐにまた4Gに戻るから、電話線を通じてインターネットに繋がらないわけではないが、スピードはとても遅い。 最初は、家のWiFiが壊れたのかと思ってルーターを再起動してみたが、やはり同じだ。何よりも、他の機器つまりiPadやテレビがこのルーター経由でインターネットに接続しているから、このiPhoneの接続機能だけおかしいのは、明らかだ。試しに駅に持って行ってそのWiFiに繋げようとしたら、iPadの方は繋がるのに、このiPhoneは繋がらない。 「仕方がない、iPhoneiPhone 13 ProMax256をリセットしよう」と考えた。その前に、バックアップをとらなければならない。パソコンのiTunesを開いてケーブルでiPhoneを繋げたが、「バックアップが壊れているので、バックアップできません。壊れているバックアップを削除してください」と出て、次に進まない。 そこで、iTunesの環境設定で既存のバックアップを削除をしようとしたが、ここで問題が発生した。iTunesを眺め回しても、その壊れているというバックアップが見つからない。そういえば、このiPhone13 ProMaxを買って以来、「ここ3年ばかり、iCloudでバックアップしているから、まあ良いか」と思ってiTunesのバックアップをしていなかった。なのに、なぜ壊れるバックアップがあるのか、訳が分からない。 いや、これは困ったなと思い、iCloudのバックアップを使おうと考えた。ところが、ここで面倒なことに気がついた。iTunesでバスワード付きのバックアップをすると、銀行やカードなどお金関係の設定をそのまま復元できるが、iCloudからのバックアップだと、それは出来ないのではないかと、、、 後ほど、この心配が現実のものになるが、この段階では取り敢えず、約1万枚にも及ぶ写真とビデオがどうかなるといけないので、それらを取り敢えずパソコンにバックアップした。これには時間がかかったが、無事に完了した。 それで、iPhoneをリセットし、最初の青い画面に「Hello」の文字が出てくるのを見つつ、「日本語」を選び、WiFi接続をして使えるようにし 、Apple IDを打ち込んで顔認証の登録をして、しかる後にiCloudからの復元を選んだ。すると、画面に以前のアプリの配列が表示されて、復元している。取り敢えず成功だ。しかしながら、復元に時間がかかるのなんのって、、丸一晩近くかかって、ようやく「完了」をタップすることが出来た。 恐る恐る、アプリをタップする。「Gmail」、「LINE」、「WhatsApp」などのコミュニケーション系は大丈夫だったが、銀行系が軒並みアウトだ。仕方がない、一つ一つ、会員番号とパスワードを入れて再開して行った。面倒だが、なんとかやり終わった。 それで、外出していつものように地下鉄の改札で、iWatchをかざして乗ろうとしたら、なんということか、全然反応してくれない。「ああ、Suicaの機能もダメか、これは面倒なことになった」と思い、その場は手持ちのプラスチック・カードを使って切り抜けた。 その日の夜、「さあどうしようか、面倒だな、あのiWatchのSuicaには、12,000円以上が入っていたから、それを移行したいが、どうやるのだろう」と思いつつ、Suicaの説明を読んだ(下記参考)。 この場合は、「SuicaをAppleウオッチに移行する」の説明に該当しそうだ(下記注1)。そうすると、次のようになるらしい。なお、「同じSuicaを複数のデバイスに同時に入れておくことは出来ないが、デバイス間でカードを移行することはできます」とあるから、iWalletとiWatchへの同時登録は出来ないようだ(注2)。 では始めるか、、、手順は、こんなことだ。 (0)まず、iPhoneからいったんモバイルSuicaのアプリを削除し、再びそれをインストールする。そして、Apple ウオッチを、腕に付けておく。これが、言わば環境整備である(注3)。 (1)iPhoneで、Apple ウオッチアプリを開く。 (2)「マイウォッチ」タブで、下にスクロールして「ウォレットとApple Pay」を選んでタップする。 (3)「カードを追加」を選択すると、ほかのデバイスで以前使用していたカードを示してくれるので、そこからSuicaを選ぶ。 ということで、全く自信がなかった作業を終えた。翌日、試しに地下鉄の駅でこのiWatchをかざして使ってみたら、問題なく通ることができた。残高もちゃんとあった。達成感どころか、欣喜雀躍の感があったことは、言うまでもない。 このように書いてみると、いかにも楽に出来たように思われるが、いやいや、全然そうではない。インターネットに記されている説明というのは、本当に難解なのである。 例えば、上記の注1から3までで、いちいち頭を悩ませ、試行錯誤したので、突っかかるポイントが満載だ。例えば、こんなことだ。 注1は、そもそもAppleウォレットというものを分かっていないと、理解できない。それはさておき、前回はApple ウオッチ上でSuicaを新規発行したものだが、今回はSuicaをAppleウオッチに移行するもので良い。 注2と注3は、最初はそんなことを知らなかったが、iPhoneとApple ウオッチアプリを色々と触っているうちに、そういう表示が出てきて、初めて知った次第である。 そういうわけで、Apple ウオッチを地下鉄の駅で使えるようにするまで、恥ずかしながら小1時間も掛かってしまった。iPhone関係の技術説明資料が難解なだけでなく、その前提となる技術が日進月歩だ。私はパソコンならそれなりの知識はあるが、iPhoneや通信関係の専門用語はあまり身に付いていないから、そんなものを数年ぶりに目にすると、迷うことばかりだ。しかし、こんなことは、これからも永遠に続くことだろう。生きている限り、最新技術に乗り遅れないよう常に勉強すべし、ということか。面倒な時代になったものだ。 (参考)Suicaの公式ホームページを見ると、こんなに面倒な説明を読んで、自分で作業しなければならない。
(令和7年3月15日著) (お願い 著作権法の観点から無断での転載や引用はご遠慮ください。) |
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