Shall we enjoy playing golf together?


I Love Golf!

ゴルフの部屋



Golf Technics

ゴルフ技術
My Golf Form
私のフォーム
My Golf Diary

ゴルフ日記


The Beginning of My Golf Career


ゴルフ事始め


 私は、30歳代のはじめ頃からゴルフを始めるようになった。きっかけは、ある先輩が素人だけの集団を組織して、軽井沢のゴルフ場に連れていってくれたことである。何しろその3組の中で多少ともゴルフをやったことのある者はほとんど皆無であった。そのゴルフに行こうとする前日に、新宿のゴルフ道具屋でクラブやら靴やらを買ってきた人ばかりである。いまから思うと、その先輩は誠に大胆であったように思う。何しろ、クラブなどどうやって握って良いかもわからない、ティーグラウンドとは何かも知らない、4人一組という知識もないという、ないないづくしの集団をキャディなしでいきなりゴルフ場に放りこんだからである。もちろん、前日の晩には解説をしてくれたが、そんなもの、何の役にも立たなかった。ゴルフ場にも迷惑だったかと思うが、幸いオフ・シーズンで、あまり人がいなかった。

 ゴルフ場で、われわれの番が来た。まず先輩がお手本を見せ、白いボールは美しい弧を描いて青い空に吸い込まれていった。「何だ、簡単じゃないか」 みんなは、そう思ったのである。一番年かさの素人がティーグラウンドに立ち、先輩を真似て一回二回と軽く素振りをし、やや間を置いてボールを思い切りひっぱたいた。ところが、その勢いで体が一回転してしまったのである。全員が大きく笑いころげた。何には笑いすぎて、せき込んでいる者もいたほどである。さて次というわけで、二番バッターがボールを打とうとしたが、その前に大きく地面をたたき、ボールは力無く20メートルほど前に転がっただけであった。アーアとため息が漏れ、私の番となった。私は思い切り振ったところ、ボールは前に飛んだ。しかしそれは実に奇妙な当たりで、ボールは唸りをあげ、あたかもスクリューのように数回転しながら左前方に飛んでいった。先輩は、ポカーンと口を開けてそれを見送った。

 それからは、押して知るべしである。ボールは右や左へと飛んでいき、チョロをしたり地面を思い切りたたいたり、ありとあらゆるパターンが出た。グリーン上では走ってはいけないと注意されたので、パットで気が焦るときは泥棒さんのような忍び足の歩き方になり、それを見て笑ったり、いやはや大変な一日であった。スコアなど、160を遥かに超えていたであろう。しかし、皆これを機会にゴルフに目覚めてしまった。そういう意味で、この先輩にはたいへんお世話になったのである。今でもその当時の連中が集うと、その話でもちきりとなる。本当に思い出深い秋の一日であった。

 これが私の10数年にわたるゴルフ歴のはじまりである。仕事の苦しいとき、明け方までの仕事が続いて気力も失せてしまいかねないときなど、家族とともにこのゴルフは、私を支えてくれた数少ない味方であった。「よし、週末はゴルフだ」と思っただけで心は緑のじゅうたんを歩いているような気分になり、目の前の修羅場を忘れてしまうことができたからである。われわれの人生に大きな影響を与えてくれた人を「師」と呼ぶのであれば、そういう意味でこの先輩は、私の人生の師のひとりである。


(平成12年11月26日著)
(お願い 著作権法の観点から無断での転載や引用はご遠慮ください。)


Golf! It's a long way to improve!


My Hobby Room



Please enjoy playing golf.