さて、狂言としてご存じの「棒縛(ぼうしばり)」 のさわりが演じられた。所用があって外出する主人は 召使いの太郎冠者と次郎冠者を置いていくが、この二 人がどうにも飲んべえで、主人の留守のときに限って 酒を盗み出して飲むという悪癖がある。そこで、主人 は一計を案じて、太郎冠者は後ろに手を縛り上げ、次 郎冠者はこれも騙して縛り上げて、出掛けた。ところ がこの二人は身動きが困難な態勢のままで悪知恵を働 かして、酒を盗んで飲み始た。そして飲めや歌えやの 酒盛り真っ最中に、突然主人が帰宅してあわてるとい う筋書きである。 (平成18年 6月 9日記)
January 21, 2007 京都・祇園コーナーにて (C) Yama san 2007, All rights reserved.
(出典) 背景 (夢の箱 様)